【記憶に定着する勉強法】

「うちの子、漢字がまったくできないんです。どうしたら良いんでしょう?」
「どうも暗記教科が苦手なんです。何か良い方法はないでしょうか?」
こんな相談を受けることがよくあります。

確かに、暗記の得意な子もいれば不得意な子もいます。それは本人の努力とはあまり関係がなかったりもします。大した努力もなくスラスラと覚えていく子どもがいると思えば、ノート一杯に書かないと覚えられない子もいます。
こういった両極端な子ども達を見ていると、脳の記憶の働きは人によって違うということを改めて感じます。

脳の記憶の働きと言えば、こんな実験があります。
学生を集めて、2つのグループに分け、共に同じ問題で筆記テストをしました。
ひとつのグループでは、採点後、“間違えた問題だけ”を復習し、“間違った問題だけ”を再テストします。
そして、またそれを採点後、“間違えた問題だけ”を復習して、再度“間違えた問題だけ”をテストする。
これを繰り返します。

もうひとつのグループでは、採点後、間違えた問題だけを復習するのですが、再テストは“すべての問題”を再度解きます。
そして、またそれを採点後、間違えた問題だけを復習して、もう一度“すべての問題”をテストする。 これを繰り返します。

さて、前者と後者のどちらのグループの方が、よく覚えられたでしょうか?

そうです。もちろん、後者です。
この実験は、
『人の脳はアウトプットを繰り返すことによって記憶が定着していく』
という脳の特徴を示しています。

ですが、どうでしょう。
案外、前者で勉強をしている子どもって多いんじゃないでしょうか。

たとえば、漢字を覚える時。
テスト範囲の漢字を一通りテストしてみて、間違えた問題だけを練習して、また間違えた問題だけをテストしていたり。

受験前の過去問を解く時。
一通り解いて、採点後に間違えた問題だけの解説を読んで納得したら、その問題だけを再度解いたり。

私が子どもの頃にも、先生や親からこういった方法で勉強しなさいと言われた覚えがあります。ですから、もう何十年も継承されている間違った勉強法だと言えます。いや、間違った勉強法というと語弊あるので、非効果的な勉強法です。
効果的に記憶をさせたいのであれば、すべての問題を繰り返し解いた方が良いのです。

ただ、講演会でこうした話をすると、参加者の中からこんな質問を受けることがあります。

「うちの子は一度解いた問題をやりたがらないんです。
『もう一回解いたからいいじゃん。解ける問題をやっても意味無い』といってやらないんです。 そういう場合はどうした良いんでしょうか?」

確かに、こういった子どもは多いです。
特に、勉強のできない子に限ってこういった屁理屈を言いたがります(笑)

その理由のひとつは勉強が嫌いで、少しでも解く問題を減らしたいからだと思います。
あと、学校でそう教えられているから、という理由も考えられます。

そんな時はどうしたら良いのか?

それを次週に書きたいと思います(^^)v。